
歯の1256
先日患者さんからの質問で
どうして哺乳瓶で長く飲み物を与えるとよくないのですか?
というものがありましたので
この質問にお答えしますよ
実際哺乳瓶の長期にわたる使用や
卒乳の時期を逃してしまい寝るときに
授乳してしまうことで
子どもの歯の上の前歯に特有の虫歯が
できることが知られています
乳歯が生えてきて離乳食が始まったら
哺乳瓶の使用はやめて
寝ながらの授乳も控えほうがいいのです
寝ている間は唾液の分泌が少なくなり
虫歯菌が大活躍する要因が
増してしまうからです
卒乳の時期としては
12カ月から18カ月のころが目安です
この時期には子どもの歯の奥歯が
はえてきて
大人と同じものが食べられるようになる
時期です
そうなると
哺乳瓶や授乳による栄養は
必要なくなります
研究データを見ても
卒乳の時期が遅くなるにつれて
むし歯の発生が多いことがわかっています
そういう子どもの親は
甘いものを子供に与えているという
調査結果もあり
この生活習慣の良くない点が
子どもの虫歯に反映されているようです
この観点から
虫歯のメカニズムを
早いうちに
理解しておくことの大切さを実感しますね
また
哺乳瓶や授乳で飲み込むことは
食べ物を噛んで飲み込むことと違うのです
筋肉の動き
特に舌の動きが違います
これも虫歯や歯並びと
関係してきますよ
離乳食の時期になったら
コップで飲み物が飲めるように練習が
必要となります
虫歯ができるということには
虫歯菌
砂糖
子どもを取り巻く社会や経済状況の格差
歯磨き習慣やかかりつけ歯科医での定期歯科健診
といった
さまざまな要因が関与しています
歯医者でフッ素を塗ったり
定期的に歯の掃除に行ったり
予防の意識がとても大切です
Profile
広島市出身、広島市在住
現在広島市安佐南区でたけだ歯科医院院長
幟町小学校→修道中学→修道高校から 広島大学歯学部に昭和61年入学
平成4年に卒業し歯科医師となる。
平成10年にたけだ歯科医院を開業し現在に至る
子供の時は虫歯に悩まされ、成人してからはかみ合わせが悪く、頭痛に悩まされ、2回にわたって矯正治療をうけた経験から子供たちの健全な発育のために虫歯予防と歯を抜かない子供の矯正に力を入れています。
広島生まれの広島育ち
大のカープ好き、カープが勝てば機嫌がいい。
好きな食べ物はもちろんお好み焼き