
歯の2961
先日患者さんから
歯磨きめちゃくちゃ頑張ってるのに
たびたびむし歯になるのですが
なんでですか?
という質問がありました
この質問に答えていきます
まず分かっていてほしいのは
私たちのお口の中はばい菌だらけ
ということなんですよ
つば1ミリリットルの中には
約1億のばい菌がいます
そのばい菌の中でむし歯を作る菌が
お口の中には存在しています
このむし歯菌のいない人はいません
これが大前提なんです
私たちが食事を毎日しますよね
3回から多い人で5,6回でしょうか
むし歯菌は私たちの食べた食事を
エサにします
むし歯菌のエサは糖
皆さん糖といったらすぐに
甘いものを想像しませんでしたか
でもね
ごはんやパンといった炭水化物も
分解されて糖になりますよ
以前
私はおやつにポテトチップしか
食べないので甘いものではないから
大丈夫ですよね
と言われた方がいましたが
ポテトも炭水化物が
多く含まれていますから
分解されて糖にかわるのです
むし歯菌は糖をエサにして
排出物を出します
むし歯菌のだす排出物は酸です
歯の表面はエナメル質といって
ダイヤモンドと同じくらい固いのですが
唯一酸には弱いのです
むし歯菌は歯の表面で酸を出します
それによって歯は溶かされ
ミネラル分がでてしまうのです
それを専門用語で脱灰といいます
グラフの赤いところです
歯がとけている状態
食事をやめるとだ液からミネラル分が
歯に戻ってきます
これを専門用語で再石灰化といいます
グラフの青いところです
修復されているのですね
この脱灰と再石灰化のバランスなのですよ
このようだと
再石灰化がしっかりしているので
むし歯になりにくいのです
このようだと
脱灰が強く出てますから
むし歯になりやすいのです
このように
歯磨きとは関係のないところで
歯の表面は食事のたびにとけている
ということをご理解ください
ですから、歯磨きを頑張っていても
むし歯になってしまうのです
Profile
広島市出身、広島市在住
現在広島市安佐南区でたけだ歯科医院院長
幟町小学校→修道中学→修道高校から 広島大学歯学部に昭和61年入学
平成4年に卒業し歯科医師となる。
平成10年にたけだ歯科医院を開業し現在に至る
子供の時は虫歯に悩まされ、成人してからはかみ合わせが悪く、頭痛に悩まされ、2回にわたって矯正治療をうけた経験から子供たちの健全な発育のために虫歯予防と歯を抜かない子供の矯正に力を入れています。
広島生まれの広島育ち
大のカープ好き、カープが勝てば機嫌がいい。
好きな食べ物はもちろんお好み焼き