歯の1253
たけだ歯科に去年入ってきた新人が
日々壁にぶつかりながら
頑張ってくれている姿を見て
私が新人だったころを思い出します
悩みながらしていたなー
時間もかかっていたしね
練習はよくしていたし
本もよく読んでいた
すべてのことが新鮮で不安だったな
特に鮮明に覚えているのは
初めて患者さんの歯を削った時のことです
歯医者になって29年たちますが
今でも、そのことをよく覚えてます
当時は新人だったので
担当の先生と一緒に
治療をしていました
最初の患者さんはその担当の先生が
ずっと診られていた患者さんでした
治療にこられるたびに
下の奥歯がしみると
言われ続けていました
そこで
私に来た指示は
しみる歯の神経をとりましょう
というものでした
その歯にはむし歯はありません
でしたが、患者さんが
しみるのをなんとかしてほしいと
言われたため、苦肉の策
だったと記憶しています
神経をとって
しみることもなくなり
患者さんは満足されました
めでたし、めでたし
なのですが
29年たった
今なら、こんなことはしませんね
そもそも
むし歯のない歯の神経をとっては
いけません
歯はね
むし歯がなくても
しみることもあるのですよ
その場合の一番の原因は
くいしばり
日常的に歯をくいしばる癖
これが大問題なのです
しかも
無意識にしてますから
自覚がないので
わかりにくいのです
強くくいしばったり
歯ぎしりが強ければ
少しは自覚がありますが
つねに
歯を合わせていることが
当たり前になっている人は
それが悪いことだと
思っていませんので
自覚がないのです
舌が下にある人は
歯を合わせていますよ
このタイプの人は
歯がしみやすいのです
冷たいものがしみて
気になる方はまずは歯医者に
行って下さい
そこで、レントゲンなどで
調べてもらって
むし歯がなかったら
くいしばりからきていますので
自分の習慣を見つめて下さい
くれぐれも
最初に書いたように
たびたび歯医者に
しみると言わないことです
歯医者はたびたびそれを
言われると神経をとってしまうしか
対応できなくなりますから
一時的には
しみなくなりますが
くいしばりの癖がなおらないと
今度はしみていた歯が
噛むと痛くなります
そして年月経つと
歯が破折して
抜歯になる
流れになってしまうのですよ
冷たいものがしみはじめたら
まずはくいしばりのチェック
舌が下にないか
チェックすることは大事です
歯はできるだけ
削らないのが
一番長持ちします