確かにそれもありますが、それだけではないのですよ
このあたりのところを説明していきますよ
そもそも
私たちのお口の中はバイ菌がいっぱい住んでいます
だ液1mlの中にはなんと
1億のバイ菌がいます
そのバイ菌の中で虫歯を作る虫歯菌が
お口の中には存在しています
この虫歯菌を持っていない人はいませんよ
私たちは毎日食事をしますよね
虫歯菌は私たちが食べた食事をエサにします
虫歯菌のエサは糖
皆さんは糖といえばすぐに甘いものを考えますでしょ
でもね
ごはんやパンといった炭水化物も
分解されると糖になりますよ
以前
と言われた方がいましたが
甘くはないですから
砂糖は入っていませんが
ポテトも炭水化物ですから分解されると糖になりますからね
この糖を虫歯菌はエサにして
食べ終わったら排出物を出します
虫歯菌の出す排出物は酸です
歯の表面はエナメル質といって
ダイヤモンドと同じくらい固いのですが
酸にはとても弱いのです
虫歯菌は歯の表面で酸を出します
それによって歯は溶かされてしまい
ミネラル分が歯からでてしまうのです
これを専門用語で脱灰といいます
上野図の赤いところです
この状態は歯が溶けているのですよ
その後
食事をやめるとだ液からミネラル分が歯に戻ってきます
これを専門用語で再石灰化といいます
上の図の青いところです
この
脱灰と再石灰化のバランスが大事なのですよ
虫歯になりにくいのは
↓
こういう状態ね
再石灰化がしっかりできている状態
逆に
こういう状態は虫歯になりやすいのですよ
このように
歯磨きとは関係ないところで
歯の表面は食事のたびに溶けているのです
ですから
歯磨きを頑張っていても
このことをわかって行動しないと
虫歯は防げないのですよ
ではこの脱灰と再石灰化に関わっている
ものは何でしょうか?
まず一つ目は
虫歯菌の数です
このように虫歯菌が少ない人もいれば
このように虫歯菌が多い人もいる
虫歯菌が多い人のほうがもちろん虫歯になりやすい
しかし
虫歯菌が少ないからといって虫歯にならないわけではない
虫歯菌が多い人は虫歯を防げないのかといったら
いえいえしっかり予防できますよ
ご安心あれ
二つ目は
だ液です
だ液の量が多いと再石灰化が起こりやすく
虫歯になりにくい
逆に少ないと再石灰化が起こりにくく
虫歯になりやすい
三つ目は
飲食の回数です
飲食の回数が多いと
歯が溶けている時間が長いですから
虫歯になりやすい
飲食の回数が適正だと
歯が溶けている時間が短いですから
虫歯になりにくい
このように虫歯になるには
歯磨き以外の原因が
多くかかわっていますよ
歯磨きはもちろん大事で毎日丁寧にしていただきたいのですが
歯磨きをしたら虫歯にならないということではないということが
これでわかっていただけましたでしょうか?
それぞれの人で
虫歯のなりやすさは違いますから
虫歯のなりやすさがわかる検査をうけて
自分に合った予防プログラムを
組むことをお勧めします
たけだ歯科ではすべての患者さんに
この予防プログラムを組むように
検査からさせていただいております
この検査を受けて
予防プログラムを組むことで
簡単に虫歯予防ができますよ
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