歯の1366
振り返ってみると
私は24歳で歯医者の国家資格を
もらったのですよ
もう30年前のことになりますね
そりゃーね、歯医者になりたては
いろんなことがしたくてね
でも経験がないからできないわけで
修行の毎日でしたよ
年月がたって徐々にできることが
増えていくと、どんどん技術の
習得に走ったんよね
それこそ毎週末は講習会に
行きまくってましたね
今週は東京、来週は福岡といった感じ
習ったらその技術を実際に
現場で患者さんに提供する
ということをしてましたよ
ようは
歯を
削りまくってました
やればやるほど結果がでますからね
面白くて面白くて
また実際には最初のうちは
他の歯医者が治療して
何年かたってまた歯が
悪くなったものを治療してましたからね
それは思い切り治療してましたよ
俺が治療したらこんなことには
ならないだろうてきな
ところがですよ
治療して何年かたってみると
私が治した歯がまた虫歯になって
もう一度治療になることを
経験し始めることになります
また
かぶせたものが壊れてくるのですよ
自分のした治療を
何年かしてまた自分で治す
これにはさすがに悩みました
何が悪いのか
そういう中で気づいていくわけですよ
虫歯をいくら
上手に治しても
それは一生もつもの
ではないという事実に
虫歯を
治すことよりも
虫歯に
ならないように
していくことが
歯医者としての
本質なのだ
ということに
そこから
たけだ歯科のシステムチェンジが
始まったのですよ
ようは削らずに守る
まずは
私の頭のシステムチェンジから
治すから守るへ
次はスタッフの頭のシステムチェンジ
なぜ予防が大事かということを
徹底的に理解して患者さんに
話ができるようになるまで
そして
患者さんの考え方を
変えていく
こういう努力を今も続けています
15年くらいやって少しずつ
定着してきているように感じますが
まだまだ予防の考え方が定着しているとは
おもえないのですよね
ずっと発信していく必要性を
感じますよ
そのくらい日本人は歯を大事にする
意識が少ないですね
まずは歯医者が
変わらないといけないのですよ
歯医者は歯を削るのが好きなんよね
そして歯ぐきの病気を
見逃すことが多いのですよね
こういうことを我々歯医者が見直して
歯を守るために定期的に
歯医者に行くように
患者さんに情報提供を続けることが
大事ですよね❗
歯を削る歯医者から
歯を削りたくない歯医者への転身は
こんなストーリーがあったからなのです